表紙のねずみ、なんて性格が悪そうな顔をしているんでしょ。
「まどっておくれ まどっておくれ」
どんな時でも口癖になっている。いいことをしてもらってもお礼も言わないし、悪いことがあれば人のせいにして、この言葉を繰り返すのです。
ほんとにやな感じ!(『本当にいやな感じ』と書くところを、こんな表現にしたいほどの不快感があります)そういうことだから、友だちはいなくなるし、最後には…
こんな人になってはいけないよと、思い切りの悪者を仕立てて、作者が伝えてくれているような気がしました。絵にも、その気持ちが詰まっているようでした。