娘には、作者が体験したことと前振りして読みました。
「えーっ」と驚いていたけど、あっさり「どっちでもない、普通」との感想でした。
私は感じすぎました。女の子の視線の先に、力強い未来があるのは読み取れるのですが、それでも心が痛くてたまらないくらい。
涙が出てかわいそうとかではなく、ただ痛い。
私には一応両親がいるのですが、他の今までつらかった出来事などが重なったしまったのだと思います。
傷ついた女の子が、クラスメイトにあれこれ聞かれ、しっかり自分なりの返事を返すところが特に痛かった。
イヤだと思うしかなかった頃より整理できているとわかるけど、痛かったんです。
ただ悲しみは消えないけれど、と泣きながら前へ向かっていく姿には共感できました。
子どもだけでなく、大人だって、そうやってみんな頑張っていますよね。
人生とはこんなものかもしれませんが、それでも大きくなって幸せになっている絵がどこかに欲しかった。