小学6年生のクラスの読み聞かせで選んだ一冊です。
山を越えて海に出てきたさるが、海はええなあとつぶやくと、岩かげに住む小さなかにがうんとつぶやく。それがいやで、さるがかにをつぶして団子にしてしまうけど、こんどはつぶやいてくれるものがいなくなったのがさみしくなって。。。
さるってわがままだなあとか、かにってかわいそうだなあって、いろんな感想が出てきそう。さるってかなり寂しがり屋なんだろうなあとか、どうしてかにってそんなに優しすぎるの?とか。さるの気持ち・かにの気持ちをいろんな視点で考えてもらえればいいなあと思いました。
島根県に伝わるむかしばなしだそうです。長く語られているものには、読む人をひきつけるふしぎな魅力がいっぱいつまっていますね。すてきなお話にめぐりあえてよかったなと思います。