娘のために初めて買った絵本のひとつです。
まだ反応も薄い新生児にどんな絵本を読み聞かせれば良いのか分からなかった当時、ビビッドかつレトロな「しろくまちゃん」の絵と「ホットケーキ」という題材に目を奪われて思わず選びました。
ストーリーはその名の通りしろくまちゃんがお母さんと一緒にホットケーキを焼いて食べるというもので、ホットケーキはおろか「食べる」という行為すら知らない新生児には正直ちんぷんかんぷんでしょうが、リズミカルな文章に私の声が思わず弾んでしまっていたのか5ヶ月頃から楽しげな反応を示すようになりました。
なかでも、「ひとつふたつみっつ たまごぽとん われちゃった」のくだりは親子三人のお気に入りで、娘の前で卵を扱うときに口ずさむことが癖になってしまいました。
鮮やかな色遣いも魅力で、娘は6ヶ月頃より黄色いページに強い興味を示すようになり、なぜかそのページばかりを曲げたがって困りましたが、これもある種の良い刺激なのかなとも思っています。
本物のホットケーキが大好きになった今では、ホットケーキを焼く過程の絵をひとつひとつ指差して楽しんでいます。
もっと大きくなったらこの絵本がきっかけで親子でホットケーキを焼く日が来るのかな…なんて楽しみにしています。長く楽しめるといいなと思っています。