ああ、やっぱり楽しい。読んでいて、思わずにやぁっと微笑んでしまう、これぞ絵本、という絵本です。
なんてことのないお話しなのですが、無駄なものが一切ない言葉の力と、言葉をピンポイントに描いた、絵の力に圧倒されてしまいます。
おなかをすかせたブタヤマさんが、キャベツくんを目の前にして、「おまえを食べる」というストレートな宣言に対し、「ぼくを食べるとブタになるよ」という返しが絶妙で、そこからどんどん空想の世界が広がっていきます。
会話が続いていく中で、なんだか仲良くなっていく二人。
最後はほのぼのとしていて、読後感はさわやか。
数年前に読んだ時よりも、今読んで、もっと好きだと感じました。
老若男女におすすめしたいです。