小さい子向きのおはなし会用にセレクト。
たくさんのひよこたちが、「ぴよぴよ」と鳴きながら、お母さんのところへ行く、
というシンプルなストーリー。
でも、絵の中では黒猫がひよこたちに気付き、ひそかに狙っていますが、
お母さんのにわとりに一喝されてあきらめています。
実はこの黒猫もこねこで、ラストではお母さんのもとで甘えているんですね。
オレンジの色彩に、黄色いひよこたち、それに黒猫、と配色が素敵ですね。
親子の愛がほんのり感じられるのも魅力的です。
ぴよぴよ、も、いろいろな読み方ができますので、
そこは聞き手とのコラボで楽しめます。
一羽だけ違った色のひよこがいますので、その声もどう表現するのかも
工夫のしどころでしょうか。
このひよこの存在もいいアクセントになっています。
聞いてくれる親子の姿にそっくりで、おはなし会が楽しみです。