「もったいない」の原点を見たようなきがしました。物を大事にすることの大切さが、じーんと心にしみこんできます。
ヨゼフの気持ちに応えてくれるおじいさんがすばらしいです。ミシンがないので、全部手縫いです。生地がどんどんちいさくなるにつれて、おじいさんの愛情がぎゅっと凝縮されていくようです。ヨゼフは、それをちゃんと感じていたのでしょうね。だから最後は生地がなくなっても、残るものがあったのでしょう。
私も、ものを大事にしたい、という気持ちがあるのですがここまではできないな、と思いました。ヨゼフのおかあさんのように「もう、すてましょう」と言ってしまいます。
この絵本はお話がすばらしいのはもちろん、絵もとても見ごたえがあります。いろいろな人たちの声が聞こえてきそうです。素朴な暮らしぶりですがみんな幸せそうで、気持がやわらぎます。
床下のねずみ一家も、青い生地を上手に利用しています。だんだんにぎやかになるねずみ一家の様子が楽しいです。