平和に暮らしていたのねずみたち。ある日、まちねずみが通りかかり、まちの話を聞きます。
マルディ・グラの日。
その日は、まち中が音楽に合わせて浮かれて踊り、仮面をかぶり、パレードも。。
のねずみたちは、自分たちもマルディ・グラをやろうと夢中になります。
マルディ・グラという言葉を初めて聞いたのですが、謝肉祭(カーニバル)の最終日のことなのですね。
仮面をつけたのねずみたちは、段々と我を忘れ獣のようになり、平和だった村は憎しみと疑いがうずまきます。
本当のねずみの姿さえ忘れて、仲間のねずみを化け物だと思うまでに。。。
平和で穏やかに暮らしていたねずみたちが、マルディ・グラをきっかけに、豹変していく様子がとても恐ろしく思いました。人も、我を忘れ憎しみ合い、疑い合うような恐ろしい事件や戦争など、世の中ではたくさん起こっています。
ねずみのしっぽの緑色が落ちなかったように、世界には恐ろしい事件や戦争の跡が残っていますが、どこか遠い昔のことと忘れ去られてしまっていることもあるように思います。
しかし、そういった過ちを忘れることなく、後世に伝えていかなくてはならないのではないかと思いました。
可愛らしいねずみたちの話ではなく、とても深いお話だなと感じました。