貧乏神が住み着いてるおかげで、家はおんぼろ、着物は
ぼろぼろ、いつも腹ぺこと、働き者なのにおとうとおかあ
はとっても貧乏。
それでも一年一緒に暮らすうちに情がわき・・・
読んだ後、これは面白い昔話だなとしみじみ感じました。
最初の見開きページで食事をしてる二人、一年が過ぎ軒先で
お茶を飲んでる二人、貧乏神がいるというのになんか幸せ
そうなんです。
飯野さんの味のある絵も合間って、心の豊かさが伝わります。
福の神と入れ替えに追い出されると、泣きじゃくる貧乏神に
「そんなにうちが気に入っとるんなら、いつまでもおって
くれたらええ。」とのおとうの一言、中々言えるもんじゃ
ないなあと思いました。
貧乏神がどうなったか!?のオチも秀逸ですよ。
お気に入りの場面
娘:寝起きの時、わらじを編んでる時などの貧乏神の表情
息子:福の神が怒る場面
僕:絵にストーリーにほんとに面白い昔話です