アメリカ同時多発テロを経験した作者の作った「写真絵本」です。
ページをめくるたびに、子どもたちの何気ない生活を撮った写真があらわれます。泣いている子ども、浜辺を母親と歩く少女、木漏れ日の中に立つ少年、たくさんのロウソクの中に立つ少女……
これらの写真に何らか関連性や統一した意味を見出すことは困難です。ただ、ここに写された子どもたちの毎日が、希望にあふれ、しあわせな日々が続くようにと願わないではいられません。
子どもたちのしあわせを守ることができるのは、大人だけです。子どもたちが希望をもって生きることができる世界になるように、大人こそ、読むべき一冊だと思います。