題名を見て、幼児向き?と図書館で引き出したら、あらまぁ素敵な絵が目に飛び込んできました。
ある国の王様が朝から晩までお風呂に入りっぱなしで出てくれない、困った召使の少年が周りの人たちに助けを求めます。しかし、王様の方が一枚上手。なかなか出てはくれません。でも、少年が最後にとった手段で王様は…
文章はシンプルです。それとは対照的に絵の重厚感のある事といったら、比類がありません。色調は、うまく表現できませんが、セピアに色が付いているとでも言うのでしょうか、中世のお城のお風呂場がそこに浮かび上がってきます。家来たちのお風呂前・お風呂後は見比べて見ると本当に面白いですよ。細かなところも読み返す度に新たな発見といった感じです。
あー面白かった。少年にやられたね。そんな読後感です。