3歳11ヶ月の息子に読んでやりました。かかしのじいさんは口が悪くて、頑固。気に入らないことがあると当り散らしています。特に自分が追い払わなくてはいけないすずめには手厳しい。でも動けるわけではないので、すずめには馬鹿にされる始末。そのうち、かかしではたんぼをすずめから守れないと、網を張ることになり、かかしは処分されることに。でも、かかしのじいさん、自分のことより、明日たんぼにくると網にかかってしまうから、とすずめのことが心配になるんです。それを、以前麦わら帽子にたんぽぽの種入りのふんをしたすずめに届けるため、たんぽぽの綿毛に託して・・・。
なんだか、頑固でいやなじじいだなーと思っていたけど、思ったほど怖くはなく、心優しいおじいさんなので逆に涙がでるかと思いました。自分のことよりすずめの身を案じるなんて、なんてやさしいのかと・・・。イラストはちょっとこわめに見えてましたが、そのやさしい心が見えるとそれほど怖くはなくなりましたね。息子は、かかしがよくわからなかったみたいですが、そういう心の動きを少しはわかったみたいで、いなくなってしまうことにちょっと残念がっていました。心の優しい本で、お勧めですよ。