おかあさんを探す猿の子どもに、次々と全然違う動物をおかあさんでしょ?と言ってくるチョウチョ。
最初は、子どもと「全然違うねぇ」と笑いながら読みすすめていました。
でも、「ママが自分に似ているのは常識でしょ?」と言う猿に、自分の子どもは毛虫で、自分とは似ていないから君も似ていないと思ったのさと答えるチョウチョ。
うーん、と考えさせられてしまいました。
人は(特に日本人)は、親子は似ているものという先入観を持ってしまう。
親子に限らず、他人を見た目でこうと決め付けてしまいがち。
でも、世の中には色々な人がいて、みんなそれぞれが違うわけだし、また見た目というものは、けっしてそれがすべてを表すわけではない。
そんな大事なことが、この楽しく愉快に進んでいくお話にこめられているのだなと、なんだか感心してしまいました。
小さい子から小学生くらいまでオススメです。