昔話というものは、日本に限らず、どこの国でも、きっと人々の心に強いインパクトを与え続けてきたんでしょうね。このお話はブルガリアの昔話ということですが、たくさんの人に語り継がれてきたんだろうなあという感が強く残りました。
運がむいてきたというのは、自分の思い通りにことが運ぶことをいうのだと、いつのまにか思っていた気がします。このお話は、その考えを根底から覆してくれました。おうさまのくれたごほうびって、いったい何?登場するおじいさんの従順で優しい人柄と、おじいさんを心から想っているおばあさんの優しさをいっぱい受けて、ごほうびの意味をじっくり考えかみしめる一冊となっています。
子どもだけではなく、大人も一緒に読んで、心の洗濯を!