ある日突然やってきた「うろんな客」。
ペンギンにも、アリクイにも見えます。
その姿もさることながら、その行動も何とも唐突。
結構なイタズラをするものの、なぜか憎めません。
原文が併記されているのですが、ずいぶん格式張った文章で、柔らかくておもしろいことが書かれている。それを、柴田元幸先生が、短歌形式で訳され、それがまた、美しくて、おもしろい。
抱腹絶倒とは違うのですが、読む毎に、プッと吹出し、あとでジワジワ効いていきます。
読書好きな、中〜高学年の子ども達に見せたら、いくつかのページで爆笑し、しばらく「うろんな客」の真似していました。
こういう形で、日本語の美しさ、表現の面白さに子どもが触れられるのって、いいなぁと思いました。
「うろんな客」については、後書きを読んで「なるほど」。
解釈は様々だと思うのですが、納得、納得、でした。
子育て中のお母さんにお勧めの、一冊です。