大好きな宮西達也さんの作品なので読んでみました。
今度は、トラックが主人公。
次から次へと、アイデアは全く枯渇することなく溢れ出てくるので、本当に脱帽です。
読後感は、やはり期待は裏切らないということ。
レッドくんは、おそらく軽トラック位のサイズ。
そのレッドくんが、森のたぬきのおじさんから、うさぎさんの所に荷物を運ぶよう頼まれます。
この話の凄いのは、森から森への途中に大都会を挟んでいること。
その大都会では、沢山の車にレッドくんは邪魔者扱されてしまうのです。
レッドくんは、自分を卑下してしまうのですが、きっと感情移入してしまう子どもも多いことだと思います。
でも、車の話し声が聞こえるって、なかなか楽しいもの。
車好きの子どもにとって、このシーンはたまらないはずです。
レッドくんは、その後クレーン車のおじさんとか、車修理車のおにいさんにも助けられながら、うさぎさん家の到着寸前に、川に落ちて気を失ってしまうのです。
最後は、上手くできたお話で、安堵感を持って終わるのですが、シリーズ化されたら、また人気が出そうな予感がします。
車好きだけでなく、多くの子どもに読み聞かせして欲しい作品です。
ちっちゃくても、頑張れるという気概と勇気も与えてくれる素晴らしいストーリーに拍手です。