森へ越してきた女の子のテン、笛がとってもじょうずです。
その笛をききたいと言ったきつね君に、テンがいった言葉とは…
なんてわがままな女の子なんでしょう。
でも、どうしても笛がききたいきつね君は、大変な約束をしてしまいます。
揺れ動くきつね君の気持ち、おおかみさんを思う気持ちなど、読みながら切なくなってきました。
あらためて、ふたりの友情が深まっていることを実感しました。
テンちゃんのちょっときつい表情の中に感じられる気持ち、いっしょにいても、その場にいない存在に気遣うところなど、画面の隅っこまで見ると、遠く小さく描かれているところを探しながら、それぞれの気持ちを汲み取っていくことができると思います。