「トルコの民話」というサブタイトルに惹かれ手に取りました。
主人公はナスレディン。
トルコのある村に住んでいるとてもとんちのあるおじいさん。
みんなから“ホジャ(先生)どん”と呼ばれていました。
冬の寒い夜、長者どんのうちへごちそうに呼ばれ、若い衆が今夜の寒さを嘆いていました。
そこで、ホジャどんが、自分の若い頃の寒さに負けぬ我慢強さを自慢したところ、賭をする事に…。
今夜一晩、村はずれの広場で、火の気無しで過ごすことに。
見張りについた若い衆が、朝までつきあうのはかなわんと、一計を案じ…。
なんて意地悪ないいぐさだろうと、ホジャどんよりも憤慨してしまいました。
掛けに負けたホジャどんが、約束のごちそうをうちで振る舞うことに…。
ここからの応酬が面白かった。
ラストの鍋の件には、うなってしまいました。
あっぱれ、ホジャどん!