テスの大事にしている木は樹齢175歳の老木です。
ずっとずっと一緒だったテスとその木との別れの時が来ました。
とても悲しいのだけれど、175年もの間にテス以外の人とも様々な思い出が詰まっていたことを知り、さみしさの涙から徐々に幸せの温かい感謝の涙に変わっていく様子が感動的でした。
人間にも木にも寿命があり、いつか別れの日が来ます。
でも、こんな風に思い出を皆で語り合ったり偲んでもらえる木は幸せですね。
テスは、きっとまた一つ大事な思い出を胸に成長していくのだろうなと最後の後ろ姿のイラストを見て感じました。
ストーリーもイラストも・・そして中川ちひろさんの通訳もどれも素敵な一冊です。