表紙のライオンの絵を見ると「ライオン・キング」(ミュージカルバージョン)のシンバを思い浮かべてしまいます。
本当の主人公は表紙タイトルの『ケーキ』の字のあたりに、さりげなく描かれている赤いアリです。
このさりげなさがいいですね〜。
ナビのテロップの部分でこの本の紹介が流れていて、すごく気になって図書館で探してきました。
一通り黙読してすごく良かったので、うちの子どもたちに読みました。
ストーリー自体もよくできていますが、この絵本が高く評価されているのは、お話の中に「数」の考え方(計算の仕方)を導入しているからにほかありません。
副題にも「はんぶんのはんぶん ばいのばいの おはなし」と書いてあります。
こんな風に、日常生活の中で使う数学的知識を小さい頃から身近に触れ合っていれば、
子どもたちの「数」に対する認識も違ってくると思います。
また、ライオンの王さまがとてもかっこよかったです。
上司にあたる人がライオンの王さまみたいなら、部下は自分の力以上のものを発揮できるだろうな。とか、考えてしまいました。
中身のある、実にいい本に出会えて嬉しいです。