哀しい、そして強い。なにより強い意志の力。生きたい、自由に生きたいのだと願う心の力。
守るべきものを守うということは、なにより自分を信じることから始まる。優しさを貫くには勇気と強さが要る。
私にはないものをたくさん持っている少年少女のお話。大人の世界へ入り、自由と真実をつかむには、苦しみさえ伴うんだよね。
1冊に主題やエピソードが、わかりやすくきれいにまとまっていました。
ちょっぴり『空色勾玉』(荻原規子)を思い出した本でもあります。
作者ご自身が、日本の懐かしい場所と語られる物語の舞台ですが、私には東北のとある小さな領地が思い浮かびました。春がひときわ光り輝く東北の地、皆様はいかがでしょうか。
高学年から、特に女の子にオススメです。一気読みしました。