今度はおとうとライオンの旅立ちです。
ハイエナの攻撃を乗り越え、いもうとライオンの不慮の死を乗り越え、おとうとライオンはたくましくなりました。
思春期の青年のようにめすライオンに惹かれ、その親の攻撃にあって逃げ去るけれど、もう家族のもとに引き返すのではなく、自分の世界を目指していくのです。
テリトリーの境界線。おとうとライオンもテリトリーをつくるため自分の世界を目指すのですね。
テリトリーの異なるめすライオンとはどうして結ばれるのでしょうか?
親を倒さなければダメなのでしょうか?
シリーズも巻を重ね、自分にもライオンの不思議が出てきました。
横長絵本を縦長に拡げた絵が2か所でてきますが、ライオンの孤高と壮大な大自然を強調していて気に入りました。
崖の上にたつおとうとライオンは、ジャングル大帝のようでもありました。