若いおすライオンが一人立ちをする過程を描いた作品です。
ある日遠巻きに見た若いめすライオンに心引かれ、見知らぬ土地に
あしを踏み入れ、冒険を繰り返しながら、おとうさんライオンのように
自分のテリトリーを持ちたい、とたびだっていくのです。
クレヨン画でしょうか。
点描のようにもみえながら迫力あるライオンと荘厳なアフリカの大地。
特に縦に使われるページは身震いするほどの臨場感があり秀逸です。
今まで家族に守られ家族と協力して生きてきたのに、旅立ちは
野生のおすライオンに課せられた宿命。
その日はこのようにやってくるのですね。