表紙にはかわいい顔のからあげくん、ほのぼの楽しそうな絵本だなと思って読み始めると、いきなり、にわとりさんがでてきて、そして、肉の部位がそれぞれでてきて、思わずその残酷さにぎょっとしてしまいました。
息子はそんなことお構いなしに楽しそうに読んでいましたが、私は最初の2ページでノックアウトされてしまい、おいしそうとはとても思えずモヤモヤ気分のままでした。
それもそのはず、単にかわいいからあげくんのお話ではなかったようです。この絵本のカバーには、「にわとりくん ありがとう」、「おいしいいのちいただきま〜す!」と書かれています。私達は普段、いのちをいただいて生きている、だからそのいのちひとつひとつに感謝しようということをこの絵本は伝えています。
そういう絵本だと思って読むと、いのちをいただいているという大切さを、子どもにも分かりやすく伝えているという点でいい絵本だと思います。