人間関係で嫌な事が大きく分けて二つあって、一つは必要以上に干渉される事、もう一つは放っておかれる事という、本当にめんどくさい私ですが、この本の中の二人は、まさに最適な関係を築いていると思います。
自然界の中で生きる二人のかえる達。
二人はお互いの居心地のよさを何よりも重視している。
だから、これ以上立ち入ってはいけないというラインをちゃんと理解していて、普段は、お互いふざけあったり、似合わない、と本人が一番気にしている水着を着たがまくんをからかったりと、なんともきままでお互い自由な関係です。
でも、本当は誰よりも相手を心配し、なにかあれば思い切り心を痛めるのです。手紙が届かないと嘆くがまくん宛てに大急ぎで手紙を書いた、「お手紙」の様に。
相手の心の平穏をただ思うのではなくて、思わずにはいられなくて条件反射の様に相手の為に何かする、そんなたった一人の友達がいるというのは、本当に誇らしい事です。