「おまえ、うまそうだな。」
食べられそうになったアンキロサウルスの子供が言った一言は、
「寂しかったよ。おとうさん。」
自分のことを「うまそう」と名前で呼んだティラノサウルスをすっかり父親だと思ってしまうアンキロサウルス。
思わず、ぷぷっと笑えてしまう出だしだけど、お話は、けっこう泣かせます。
暴れ者で嫌われ者のティラノサウルスが、自分を一心に慕ってくれるアンキロサウルスのために変わっていく姿がけなげです。
このシリーズは、ぜんぶ読んだけど、この「おまえ うまそうだな」が1番好きです。
文章はけっこうたくさんあるほうだと思うけれど、5歳の息子は、このシリーズがお気に入りです。