イソップ寓話の中の有名なお話で、
一度は読んであげたいお話のひとつです。
そして、大人になっても忘れたくないですね。
いなかのねずみのところに、友だちの町のねずみが訪ねてきます。
いなかのねずみは、小屋にある一番美味しいチーズやベーコン、
採れたばかりの小麦やとうもろこし、
そして、泉から汲んできた清らかな水で、最高のもてなしをします。
ところが、まちのねずみはいなかの生活が理解できません。
都会は素敵だといって、いなかのねずみを町に連れだすのですが・・
町のねずみは、町の華やかな生活に自信を持ち、
いなかのねずみは、田舎の素朴な生活に安らぎを持つ。
幸せなのは、それぞれ住み慣れたわが家なんですよね。
この絵本では、いなかのねずみの視点から書かれていますが、
自分の落ち着く場所があるってことは、幸せなことなんです。
ポール・ガルドンさんの絵は、のびのびと描かれていて、
犬や猫の登場シーン、そして、召使いたち一団の迫力ある絵に、
きっと、ねずみもたじたじしている様がうかがえます。
次のページでは、ねずみがちっちゃく描かれていて、
恐怖でぶるぶる震えている様が想像できます。
幼稚園児に、一度は読んであげたいと思っています。