私は今年成人を迎えたのですが、20歳の誕生日に母からこの絵本を貰いました。
私の母はまさにこの木のような人です。
いつも、すべて私たち子供を最優先に考えて生きてきた人です。自身は狭い世界で生きざるを得なかった人なので、私たちには好きなことを何でもやらせてくれます。明るく気もかなり強いですが(笑)自分は着飾ることもしない、こっちが心配になるくらい無欲な人です。この本を読み終わったとき、なぜか切なくて、涙が止まりませんでした。同時に、母がいつか消えてしまうのではないかと思いました。
それでも、私は母の子供でよかったと心底思っています。いつか私にも子供ができたら、その子にこの本をプレゼントしようと決めています。
わが子にたくさんの愛をそそいでいるたくさんのお母さん方にも、そのお子さんにも読んでほしい一冊です。