『12歳たちの伝説』シリーズの四巻目。
騎馬戦でこけて落ち込む海口草平がサッカーの実行委員に選ばれてしまいます。
5年生の時よりはまとまりつつあるけれど、クラスメートはまだばらばらという感じで、また本人がやる気がいま一つという役というのは難しいだろうなあと、草平の心情を気の毒に思いながら読んでいました。
時々登場するこのシリーズでは悪者役的なガメラと呼ばれる先生。その先生の私生活が垣間見える場面があり、その時にちょっとした違和感がありました。これって必要だったのかなと。
先生といえども、家に帰れば普通の人でいろんなものを抱えて生きているってことなのでしょうが、私としてはこの子どもたちの子どもの中での関わりを通して成長していく物語として読んでいたので、そう思ってしまったのかもしれませんが。
クラスがだんだんとまとまりを持った集団になっていくのは、読んでいて心地よく感じました。