昨年は『春さんのスケッチブック』そして今年はこの作品に出会えました。
1997年、長野県上田市塩田平に戦没画学生の慰霊美術館を開設し現館主の窪島先生の絵本です。
ご自分の生い立ちから「無言館」開設までのお話です。
中学2年当時の担任の先生の励ましで芸術家を目指すも、貧しい家庭環境のため,その志を曲げねばならなかった窪島先生故に、この美術館の設立が具現化したのだと思いました。
「無言館」の存在をご存じない方も、この作品を通し“戦争”や“生きる”ということについて考えさせられる作品だと思います。
息子もタイトルを見て「あ〜、無言館を作った人の絵本なの?」と静かに読んでいました。