子供だてらに、今まで散々冒険旅行を繰り返してきたチムの、子供時代の最後の航海のお話です。
素敵な船を見つけて、後先も考えずにまた船に乗り込んでしまうチムとジンジャー。しかし、海が大荒れになり、浅瀬に乗り上げて難破してしまいます。
今回も危機一髪のところで、辛くも助かりますが、とうとう、やたら物分りがよさそうな、放任主義な母親に大人になるまで決して海には出ないという約束をさせられます。
普通だったら、もっと早く約束させてるよ、と思うところですが、ここは物語のご愛嬌です。
最後に、大人になった彼が、立派な船長になった姿が描かれています。だけど、その顔がとっても寂しそうだと思ったのは私だけでしょうか。
もしかしたら、このシリーズを終わらせたくないという作者アーディゾーニの気持ちが表われているのかも知れませんね。