こいぬのマフィンが聞いている音を題材にした絵本です。案外音って聞きなれているようで、そうではないもの。マフィンのように、目に大きな包帯を巻いた状態で耳を澄ますと、普段は気にも留めなかった音が聞こえてくるはずです。その聞こえてくる音が面白い。
「グルルルル」というマフィンのお腹の音からおひさまの音、はちが飛ぶ小さな音、はては雪が降ってくる音まで・・・その音は多種多様。
そして、もっとちいさな音がマフィンに聞こえてきます。「キュッキュッキュッ」という音です。
それからは、マフィンは想像を膨らませて音を探します。その音がなんの音だったかは最後のページを見てね。意外な音ですよ。
音を大げさに声に出しながら読むと、ストーリーはわかっていないはずの娘も興味津々。
身近な音も登場するからでしょうね。
音ばかりでなく、カラフルな色使いの絵も印象的です。マフィンの包帯を巻いて見えない真っ暗な視界をより強調して、効果的に働いています。ビジュアル的にも十分楽しめる1冊です。