『不思議の国のアリス』と言えば、ジョン・テニエルの絵か、ディズニー映画の世界しか知らなかった私ですが、この『アリスのふしぎな夢』を読んでみると、本当に不思議な世界に入った漢字がしました。
マルト・スガン=フォントの絵は、可愛さからはちょっと距離を置いた絵で、不思議さが倍加されている感じ。
文章は読み聞かせ向きに大幅にアレンジされているのですが、私の出番がなくなるほど、饒舌で解説的です。
ここまでくるとちょっと鼻につくのですが、意外と長い原作をコンパクトにまとめていて、まあまあ許せる範囲かと思いました。