秋のどんぐりの季節にぴったりの作品です。
どんぐりむらなんて発想がとても素敵です。
どんぐりのぽー、ちい、くりんが主人公。
どんぐりならではの帽子屋さん開店のエピソード。
実は仕事がテーマということで、その苦労話なども盛り込まれます。
「わくわく」の視点を得たどんぐりたちは、アイデア次第で材料はいくらでもあることに気付きます。
ひらめきと実現、そして、それが認められること。
まさしく仕事の醍醐味です。
そして、今作の奥深さはサブストーリー。
まず、どんぐりの種類がかなりリアルに描かれていますから、
どんぐりの勉強にもなります。
そして、それにあわせて、かなり作りこまれたキャラクター。
物語のあちこちでサブストーリーが展開しています。
見返しに解説があって、そこもじっくり読みたいですね。
カバーには切り抜き遊びもあり、別添えのどんぐり新聞も面白いです。
(図書館で借りたのですが、このどんぐり新聞もちゃんと添付されていて、
その気配りに感動です!)
今後、どんぐりむらはシリーズになるそうで、ちょっと楽しみです。