娘が2歳になってすぐの頃、こればかりもってくる時期がありました。
食べたものの色がお腹に映って、どんどんからだが大きくなって、
挙句せっけん食べて真っ白になるだなんて、
大人から見れば突拍子もないのだけれど、
子どもにはすごく説得力があるのですね。
そして、娘の様子を見て突然思い出したのは、
私は子どもだったころ、きれいな色の絵本を読むと、
その色に、想像の味や香りを重ね合わせていたということ。
子どもは視覚と聴覚だけでなく、
そこにはないはずの味覚や嗅覚も総動員して
絵本を楽しんでいるのだ…ということを、
自分の遠い記憶で再認識させられた一作です。