アメリカの黒人教育家あったブッカー・トラバ・ワシントンの少年時代の実話です。
100年以上も前の9歳の黒人の少年ブッカーの生活は、
朝食もとらずに夜明け前から出勤し、日が暮れるまで岩塩精製所で働くこと。
重労働で痛みを我慢しながらも、本が読みたい、文字を書いてみたい、
と切望する少年の姿があります。
字の読めないママは「文字は歌のように音になるもの」と言い、
綴り方教本をくれます。
その本を、ある尊敬する人に読み上げてもらった時の、
ブッカーの喜び方といったら!
文字を習うこと、本を読めることのありがたさを痛感させられました。
リアリティのある、表情豊かな絵が、たくさんのことを教えてくれると思います。
地味なトーンの作品ですが、子どもたちにも読んであげたいですね。