だれでも じぶんがうまれた日
たんじょう日は しっています。
でも、じぶんが死ぬ日を しっているひとは
だれもいません。
それがわかるのは、
その日を きめるのは
わたし シニガミでございます。
ちょっと恐ろしい雰囲気で始まったお話。
腹ペコおおかみが森のなかで食べ物を探しています。
そこに、たおれているこぶたを見つけました。
さっそく食べようと思ったのですが、病気のこぶたを食べるよりも、元気にしてから食べてやろうと、家に連れかえり、看病をすることに…
その様子を、いろいろなものに姿を変えながらじっと見ているシニガミさん。
おおかみの前向きな気持ち、なかなか元気にならないこぶた…そして、それを冷静に見つめつシニガミのつぶやき…
いったい、おおかみとこぶたはどうなるの。
シニガミさんは、衝撃的なことばを断言します。
宮西さんの描くおおかみ、優しいですね。そんな優しいおおかみさんを待っている運命とは…
最後まで、ハラハラドキドキ…
そして、結末は、涙なしでは迎えられないでしょう。