『わゴムの大冒険』は、一人の男の子がベッドの枠に輪ゴムを引っ掛けて始まるシンプルでユニークなストーリーです。男の子はその輪ゴムを手に、自転車、バス、列車と地上を駆け巡り、さらには飛行機や船、ラクダを経て、とうとうロケットで月まで旅をします。輪ゴムは想像を絶するほど伸び続け、子どもたちはその不思議な力に驚かされます。
この絵本は、子どもたちの想像力を刺激し、どこまでも伸びる輪ゴムの物語を通じて、冒険の楽しみを教えてくれます。各ページには、さまざまな交通手段が描かれており、それぞれの乗り物がどのように動くのかを想像しながら、物語の流れに沿って旅をする喜びを味わうことができます。
また、男の子が月に到達するクライマックスは、読者にとってワクワクする瞬間であり、物理の法則を超えた輪ゴムの伸びが、物語にスリリングな展開を加えています。この絵本は、読む人によって異なるアドリブを加えることで、さらに個性的な読み聞かせが楽しめるようになっています。
親子で共に読むことで、通常では考えられないシチュエーションについて一緒に考えたり、笑ったりすることができる『わゴムの大冒険』は、読み聞かせの際に大いに盛り上がること間違いなしの絵本です。