絵本好きの友達に紹介してもらいました。
「サルビルサ」
このタイトルは、上から読んでも下から読んでも同じ文章・・・
つまり、回文になっています。
「サルビ」「ビルサ」など、
登場する王様(?)たちのセリフは、全てさかさま言葉。
同じことを言ってるんだけど、同じように伝わらない。
一匹の獲物という、些細なものをめぐって、争いになってしまう・・・
戦いが終わり、倒れている兵士たちの上を、一羽の鳥が悠々と飛び、こう叫びます。
「サルビルサ!」
表現したいのは、欲深い人間の性?
それとももっと別の何か?
とらえ方は人それぞれ、
単純に面白くも読めるし、深読みしてとことん追求してもいい・・・
いかようにも解釈できる絵本ですね。
スズキコージさんの、独特の世界観。
文字の字体も普通の絵本とは違っていて、絵の一部になっています。
すごい迫力。
自分で読むよりも、誰かに読み聞かせてもらうと、また違って見えます。
パパが子どもたちに読んでいるのを私も見ていて、
遠くから見たほうが、この絵本のよさが分かるなぁと思いました。
ちなみに、5歳&1歳のうちの息子たちは、ゲラゲラ笑っていましたよ♪