絵本としては、シックな感じの表紙の絵と『たいせつなこと』の題名。
いったい、どんなお話なんだろう?と思いながら、ページをめくったことはなかったのだけれど...
この絵本、最初に出版されたのが、1949年っていうから、驚きです。
多くの人に読みつがれてきた絵本らしく、半世紀以上もたって、日本で初めて出版された絵本らしい。
よくわからずに借りてきた絵本だったけど、これは、4歳児むけではなかった。
というか、上の子(6歳)にもわからないな(^^)
読んで聞かせてるつもりが、実は、自分がどっぷりつかってしまう絵本。詩を読んでいるような、きれいな文章の絵本でした。
そして、書いてあることは、じ〜んと心に響きます。
私が中でも好きなページは、「そらは いつも そこに ある。まぎれもなく あおくて たかくて くうきにみちている。そして ときおり くもが とおりすぎていく。でも そらに とって たいせつなのは いつも そこにあるということ」と言う1文。
そして、最後のページ。「あなたは あなた。あかちゃんだったあなたは からだとこころをふくらませ ちいさな いちにんまえに なりました。そして さらに あらゆることを あじわって おおきな おとなのひとや おんなのひとに なるのでしょう。でも あなたにとって たいせつなのは あなたが あなたであること」
手元に置いておいて、ときどき、めくってみたい、そんな本です。
本当に大切なことって何なのか?あなたは、ありのままのあなたでいればいいんだよ、と励ましてくれているような、ほっとする本です。
子供たちが大きくなって、壁にぶつかったとき、自分を見失いそうになった時、プレゼントしてあげたいなぁ。
この絵本、ジャンルは『絵本』でいいのかな。絵本コーナーだけじゃなくて、例えば、絵本コーナーなんか立ち寄らない人のためにも、ほかのコーナーにも置いてあるといいなぁと思います。
自分の大切な友達にプレゼントしたいような本です。