内田・西村先生作品では、「がたごとがたごと」が大好きだった息子。
この作品もきっと独特な世界観を覗けそうで楽しみでした。
駄菓子屋のダガさんとしかいのシカシさん、という冒頭の登場人物の紹介で、「しかい」で?司会???と思い込んで大笑い。
シカシさんは、歯科医でした。
仲良し二人組みの旅が始まると思いきや、両者相手の言葉に「だが、・・」「しかし・・・」の繰り返し。
ダガさんが、「みごとなお山」と賞賛すると、シカシさんは道中に何故か現れる(笑)旅芸人を横目に「しかし、三味線は弾けん」とにべもなくダガさんの褒めるお山を貶します。
シカシさんが「いい枝振りの松だ」と誉めそやすと、「花が咲いていない」と無理な注文のダガさん。
このやり取りの繰り返しで、いったい本当に仲良しなの〜?と突っ込みを入れたくなります。
二人の突っ張った反論劇で、出てくるは出てくるは時間も場所も飛び越えて果てはオバケまで、いったい何処を旅しているのかしら?と固い頭の私でもひっくり返って笑いました。
このはちゃめちゃさのピークが、仲直りの後のページ。
なんでもありの、なんかめでたさ満面っていう感じです。
そして、仲直りしてたどり着いた宿での湯船にトドメを刺されてしまいました。