「おとうさんおはなしして」(理論社)のお話と同様の形態です。
お父さんが、息子にせがまれ“ぺこぺこ”のお話をし始めます。
昔ちっとも威張らない王様がいた。
お后にも家来にもぺこぺこして、・・・。
と、ここでお父さんの話を遮る息子。
「ちょっと、ぺこぺこがちがうんだけど。 僕がカンけりしたら、カンがぺこぺこになっただろ、ああいうやつ」
な〜んだ、そういうやつね。
私は、おなかがぺこぺこのほうかと思いました。
さ〜、お父さんどうお話をもっていくのかとワクワクしながら読みました。
もう〜、愉快な王様で、戦争の仕方まで力抜けする風変わりさです。
佐野先生ならではの発想ですね。
さらに、お后さまの〈あなたって すてき、ふんだ〉に爆笑です。
すっかり“ぺこぺこ”のことを忘れていましたが、ラストでそうだった〜、ともう一度笑いました。