3年生のクラスの読み聞かせで使わせていただきました。
お話しのなかに、赤とんぼが登場したり、だんごを作ったりする場面があるので、秋にぴったりな一冊だと思います。
おばあさんが、おじいさんとはなれてしまってさみしい気持ちになっていたり、鬼の元から逃げようと、舟をいっしょうけんめいにこいでるところを鬼に見つけられて危ない目にあったり。そんなおばあさんのたいへんな状況に、読んでいる心がぴったりとくっついて、おばあさんといっしょに、しんみりしたり、はらはらどきどきしたりします。でも、お話の最後は、あ〜よかった。って思わせてくれる。昔話ならではのお話の展開と、安定さに脱帽です。
これからいろんなたいへんなことに出会うだろう子どもたちに、勇気と希望をあたえてくれる、そんなお話だと思います。機会があれば、また読んで、子どもたちがいつか壁にぶつかったときに、思い出してくれるような一冊になってもらえればと思います。