今年、小学校に入り、親の関わらないところで友達と遊ぶことが
多くなってきました。
時々遊んでいる様子を見ては、そんな横柄な態度!とか、そんな一方的な!とか
そんな言葉遣い!とか、見ていてお友達が怒りだすんじゃないかと
ハラハラするときがあります。
もっと相手の気持ちを考えてね・・・なんてさりげなく言ったりのですが
なかなか伝わらないようです。
そんななか、この「友達」を考える本に偶然出会えてとてもうれしくなりました。
このオオカミさんの言動、行動、気持ちってまさに子供ですよね。
私自身にも見覚えがあることばかり。
それを否定していないところがこの本をとってもいいと思う理由です。
これでいいんだと思います。
嘘ついちゃだめ!とか、キツネさんががんばって取った魚のバケツを蹴っ飛ばすなんて!とお怒りたくなるいや怒ってしまう今日この頃ですが、もう一方のバケツを蹴るのを踏みとどまったところをとってもとってもとりたててあげたいですよね。
もちろんキツネさんはすばらしすぎる!こんなすてきな心にふれたことも子供には青天の霹靂だったに違いありません。
「うみがつれた」という言葉がとても気に入ったようで、読後もその言葉を
繰り返していました。
「貸して」っていったら「いいよ」。
「いいよ」って言ってくれたら「ありがとう」とか
「ごめんね」っていったら「いいよ」
では、もう収拾のつかない気持ちをどう整理していくか、
どう表現していくかのいいヒントになる絵本だと
本当に感動しました。
このシリーズはじっくり読もうと思いました。
このシリーズ、私の中では永久保存版です。