今春小学校を卒業した長男は、6年間使ったランドセルを、
小学生新聞で知った発展途上国へ贈る企画に応募しました。
今、長男のランドセルは横浜の倉庫で検品を済ませ、
アフガニスタン行きを待っています。
そんな企画をしてくださったジョイセフのHPでこの本の存在を知りました。
この団体ではランドセルのほか、
このおはなしのように再生自転車などをアフリカに贈る企画を実施しています。
作者の田畑精一さんもここで取材を重ね、この作品を描いたそうです。
空き地に捨てられた自転車のピカピカ。
ねこのタマや飼い主のゆきちゃん、自転車修理名人のげんじいちゃんのおかげで、
もとのピカピカの自転車に生まれ変わります。
げんじいちゃんの勧めでピカピカはアフリカへ旅立ちます。
心細かったコンテナの旅もなんのその、
村の助産婦さんに迎えられて働くようになって、
ピカピカは多くの人たちを救う仕事の手伝いに生きがいを感じるのです。
綿密な取材により、リアリティのある展開になっています。
田畑精一さんの丁寧な絵もとても優しさに溢れています。
国際理解にもいい教材になるでしょう。