友達の新しい自転車がうらやましくて「自転車買ってよぉ〜」とだだをこねるフンガ君。
まだ遊びたくて、銭湯には行かないとだだをこねるフンガ君。
お母さんが掃除をしていれば、まだテレビが見たかったとかんしゃくを起こすフンガ君。
ふとんを干され、まだ眠いと泣きつづけるフンガ君。
短編4つからなるどのお話も、あるある、子供ってこうなのよ、ってうなずくことばかり。
でもね、お母さんは、「もういいかげんにしなさい。」とか「もう知りません。」とか怒ったりはしません。
かと言って機嫌をとったりもしません。
お母さんは、そんなフンガ君にけしてペースを乱されることなく、マイペースで普通にどっしり構えている。このフンガ君のお母さんの姿がすばらしい。
そして、最後には、フンガ君もすっかり機嫌を直し、自分が何でだだをこねていたのか、自分でもわからなくなるんですね。
いやぁ、このお母さん、見習いたいもんだなぁと思う絵本です。