中国の唐の昔話で 板橋の三娘子(河東記)というお話です
この 「ふしぎなやどや」は長谷川摂子さんの再話です
井上洋介さんの絵が このお話をぐんと引き立てているのです。
宿屋の看板娘の 三娘子はきれいな顔で、客を手厚くもてなすのですが不思議な女だったのです
趙という若者が たまたま 泊まった夜に 見たのです。
この 三娘子が 不思議なことをしてそば粉を作るところを、なんとこのそば粉のもちを食べたものは ろばになってしまうのです(趙は食べなかった)
一月後に 再び訪れて、べつの店でかった そばもちを持ってきて、三娘子を騙すのです
逆に騙された、三娘子は ロバになってしまうのです
三娘子のなまめかしい姿は ロバになるのですが その絵が すごい迫力がありました
趙は、そのろばにのって 旅をするのですが 中国の山々の雄大さが墨絵のようです!
お話の結末は、仙人のような老人に頼まれ ロバの口からなんと 三娘子が飛び出てきて逃げていくのです
何者だったのでしょう?(逃げゆく姿が何かしらユーモラスに描かれていて)
中国の昔話のおもしろさを 味わいました。
それにしても 三娘子が そば粉を作るところは不思議な光景でおもしろかったです
長いお話ですが おもしろいので小学生に読んであげたいと思いました