親切にしてあげているつもりなのに、なぜか相手にそれが伝わらない。そんな事って、ありますよね?
今日のきつねのこんはまさにそれの連続。
可哀想に、親切でやてあげた事が全部裏目に出て、転んでケガまでして、その途端、こらえていた涙がポロポロ…。
このページが印象的でしたね。
踏んだり蹴ったりのこんの1日を、見ていたカラスのかんざぶろうが、最後になぐさめます。
「よく あることさ。 それでも いいじゃないか。
おまえさん みんなに しんせつに してあげたんだから。」
さすが、詩人でもある方の童話ですね。なんだかセリフに韻がある気がします。
ただ、1つ。タイトル。通常、子供用の本って、主人公の名前だとか、中で使われているセリフだとか、明らかに内容が分かるものを使っている事が多いけれど、この本に関してはちょっと、違います。
「明日は、きっと晴れていい事があるよ」って、(たぶん、かんざぶろうからの励ましの言葉)なっているんです。
すごくかっこいい題名なんですが、これは低年齢の子供には題と内容の意味が伝わりにくいかなぁ。って、思いました。