我が家にある本には一番最後のページに「1995年7月 1歳の誕生日おめでとう 父・母」と書いてあります。初めての本のプレゼントはうさこちゃんと決めていたので、娘の初めての誕生日に待ってましたとばかりに買いました。
今回のうさこちゃんは、お父さんと汽車に乗って動物園に出かけます。『うさこちゃんとうみ』ではリヤカー、『うさこちゃんとゆうえんち』では車で出かけるので、つい交通手段にも注目してしまいます。
動物園ではいろいろな動物に会います。ひとつひとつ紹介されますが、その文章の流れが良くて、読んでいて心地良いです。
うさこちゃんはよくお父さんと出かけますが、幼児期のほんの少しの時期にだけ許されるような、父と娘だけのかけがえのない時間を過ごしているような気がします。
親の思い入れは強いのに、娘はこの本より、『ちいさなふなのりのぼうけん』や『ぴーんちゃんとふぃーんちゃん』などの方がお気に入りだったので、この本は読む回数が少なく、きれいな状態で本箱に入っています。
ボロボロになるほど愛して欲しかったのですけれどね。