かえるのジェシカが見つけて持ち帰ったたまご。
たまごと言えばニワトリだという思い込みが、はたから見ていると楽しいお話です。
他のカエルも初めて見るたまごが、言われる通りニワトリの卵だと思い込みます。
たまごから生まれたのは変なニワトリ。
かえるはこの「ニワトリ」とすっかり仲良しになってしまいます。
最後に本当の親が現われて、「ニワトリ」のことを「かわいいワニちゃん」と呼んだのが、かえるたちには間違いに思えておかしくてなりません。
でも…。
絵を見ている自分たちは、もっと可笑しくてたまらないのですよね。
概念の刷り込みというのでしょうか。
笑っているばかりではなく、本当は身の周りにもこんなことがあるのですよ。
大人にして見ればブラック・ユーモア。
中学年に見せると、幼児とは違った反応が芽生えているようです。
初期の作品なのか、レオニさんの絵がちょっと粗い感じです。